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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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初めての東北旅行四日目~水沢

本日の主な訪問地


 ・福原
 ・毘沙門堂
 ・観音堂
 ・寿庵廟
 ・クルス場
 ・カトリック水沢教会

温泉宿を後にして・・・

三泊四日の温泉三昧は夢のように消え去り、お肌つるつるになってチェックアウトです。
しかし今日は秋というより、もはや冬。
かなり冷えます。岩手の秋は、関東人には冬なのですね。

水沢の公園


花巻温泉郷で共同運営れている無料送迎バスで花巻駅まで送ってもらい、荷物をコインロッカーに入れて、JR線に乗ります。目指すは後藤寿庵が開拓した水沢!

駅の観光案内所で道を聞き、詳しい地図をもらいました。「クルス場(じょう)に行きたいんですけど」「ああ、クルス場(ば)ね。結構歩きますよ」読み方も知らない私に、案内所の人は親切に場所を教えてくれました。

福原


歩くこと15分で福原の地に着きました!
伊達政宗の家来で、キリシタンである後藤寿庵が、「福音」から一文字を取って、「福原」と名づけました。
 
←見えにくいですが、バス停の名前が「福原」です。
福音が広がる村を夢見たんでしょうね。

その頃の福原は「砂漠のようだ」と言われるくらい、水不足に悩んだ地だったそうです。

新渡戸稲造が字を書いた碑


寿庵を有名にしたのは、その解決策として行った水を引く工事です。ポルトガル人から学んだ土木工事を生かし、胆沢川から水を引き、岩手一とも言われる豊かな穀倉地帯を作る土台をすえました。
 
←これは「寿庵後藤之道址」碑。字を書いたのは新渡戸稲造です。彼も同じ岩手人でクリスチャンだったので、寿庵を尊敬していたのでしょうね。

「後藤寿庵」とせずに、「寿庵後藤」と書いているところが、国際人っぽいかも(?)

水を引くということは、ただ「目に見える水」を言うだけでなく、人の心を潤す「命の水=福音」をこの地に引いてくることも、寿庵の心にあったのではないかとここに来て感じました。


毘沙門堂


寿庵が建てた教会はここにありました。教会は破壊され、跡に建てられたのが毘沙門堂です。

敷地に隣接したお家の方が管理していらっしゃるようです。


観音堂


寿庵ロードに面してあります。
敷地はちょっと人の家のような感じですけど・・・。
どうなんでしょう?

キリシタン遺物があったそうですが、失われて、今は何もありません。キリシタンが隠れて信仰を守っていたことだけは確かだと、教えてくれる史跡です。



寿庵家老屋敷跡の碑


寿庵家老屋敷跡の説明板が、福原分教場跡記念碑の横にありました。

黒御影石で造られた福原分教場跡記念碑に比べ、ちょっと見劣りしますが、説明板があるだけでも感謝かな☆


後藤寿庵廟へ

道しるべ


寿庵ロードを過ぎるとのどかな田園の風景が広がるようになり、この標識が出迎えてくれます。

ここまで来るのにおよそ30分かかりました。徒歩で回るには少し距離がありますが、その分土地の雰囲気を味わえます。

右手に折れて、まずは寿庵廟を訪れます。

後藤寿庵廟


後藤寿庵廟は農業公園の中にあります。

廟と言っても後藤寿庵がここに眠っているわけではありません。

寿庵に従五位が追贈されてから、社会的にも注目されるようになり、地元とキリシタンの研究者、カトリック教会の協力で建てられた記念碑です。今ではここで地元の人々のお祭や、カトリックのお祭が行われています。


クルス場へ

クルス場橋


寿庵廟からクルス場まではほんの10分ほどです。クルスとは十字架のこと。墓地として寿庵が作ったところで、現在も使われています。

このあたりを寿庵が招いたカルヴァリヨ神父も通ったのではないでしょうか。

2008年に列福されたペトロ岐部も死の直前まで水沢で宣教していました。

橋の下を流れる水路


キリシタン追放で日本を追われ、マカオに行かされたペトロ岐部は、マカオから船に乗りアラビヤに渡り、砂漠を越えて、日本人で初めてエルサレムに行きました。

エルサレムから今度はローマに行き、司教となり、迫害の嵐が吹き荒れる日本に戻り、各地の信徒たちを励ましました。

そしてこの水沢で、捕縛され、江戸に送られ、激しい拷問の末に殉教しました。

ペトロ岐部が捕まったのは、このクルス場橋の辺りだったと、言われています。

クルス場

悲しいことに現在のクルス場は、仏教式のお墓が立ち並んでいます。カトリックの墓地は少し離れたところにあり、割と新しい感じでした。迫害を受けたキリシタンのお墓が当時のまま残っているはずもないので、当然のことですが、少しは何か跡が残っているのではないかと思っていたので残念です。

観光案内所に来て「クルス場に行きたい」と言った旅行者を、あの案内所の方はどう思ったんでしょう? 熱心な墓参客だと思われたかもしれません(^^;

駅まで急いで歩いていたら

カトリック水沢教会


新幹線に間に合うためには乗り遅れられない電車があり、水沢駅に急いで歩いていると、カトリック水沢教会が現れました!

「現れた」だなんて大げさなかもしれませんが、実は最初に訪れようとしていたのに、見つからなくて寿庵ロードに行ったのです。

だからここに来ることは諦めていたので、突然目に飛び込んできたときには、正に「現れた」ように感じました。主のお導きに感謝して、ちょっと急いで立ち寄ります。

教会前の寿庵像


教会入り口の、向かって左側にある像が後藤寿庵の像です。今野照夫氏の製作だそうです。

「こんにちはー」
声をかけても応答がないのでホールに入って行くと、壁中に貼られている子供たちの研究発表。すべて後藤寿庵に関するものです。

見てみると地元ならではの情報が入っていて、なかなかの出来栄え。がんばってます。

事務所の方にも声をかけてみたのですが、とうとう人に会えなかったので、「ありがとうございます!おじゃましました!感謝します!」大きな声で言って、献金を捧げて出てきました。

さあ、さっきより急いで駅に向かわなければなりません。でも心が弾んでいるので疲れは全く感じませんでした。振り返るとさっきまで曇っていた空に隙間ができ、青空がのぞいていました。

まるで「よく来たね」と誰かに言われたような気がしました。来られてよかったー☆
無事予定の電車にも乗れ(ギリギリ)、感謝感謝の水沢めぐりでした☆

東京へ


電車には乗れたものの、その電車が強風のためにまたもや徐行運転だったので、新花巻行きの電車には乗り継げず、結局花巻駅から新花巻駅へはタクシーで行きました。夕飯用のパンを駅で買い、新幹線に乗ってほっとひと息。

その時何気なく財布を開けてみると・・・所持金は500円ほど。
え!? そんなにお金なかったのに、よくタクシーに余裕で座っていられたよ (・Θ・;)アセアセ…

小心者のくせにうっかり者のおかげで、余計な神経を遣わずにすみました。これも神様の恵みでしょうか・・・。そうと信じて生きていきます♪

みなさんが行くときは気をつけてくださいね☆(・・・っていうか、自分が気をつけなきゃです)

最後まで読んでくださってありがとうございます<(_ _)>


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