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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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美し国 宮城四日目

本日の主な訪問地


  ・
奥松島
  ・旧石巻ハリストス教会
  ・慶長遣欧使節ミュージアム
  ・月の浦
  ・支倉メモリアルパーク
  ・将監沼

     ↓高速バス
    新宿

最終日も手加減なしに駆け回ります!

今日も今日とて


「今日は最終日だから職場にお土産でも買って、美味しいものを食べて・・・」 などという優雅なプランは頭に浮かびもせず、今日もがっつり行きたい所に行こうと企む私。

運転は仙台の友人です。3日間おんぶにだっこしてもらっています。ほんとにありがとねー♪

奥松島の景色


朝一番に向かったのはにある大高森山。

「松島海岸駅に行って遊覧船に乗って・・・」と前日まで考えていたのですが、連休で観光客が多そうだったので避けました。

ここに来て正解。人は多くなく、「壮観」と言われる松島の景色を存分に楽しめました。

旧石巻ハリストス教会


次に向かったのは、石巻。
旧石巻ハリストス教会は、現存する木造建築の教会としては日本最古の建物なのです。

クリスチャンにとっては是非とも見てみたい教会堂なのでした♪

石ノ森漫画館


普段は開いてないので、中に入るには石ノ森漫画館の受付に行き、教会堂の内部を見せてくださいとお願いする必要があります。

でもちゃんとお願いすると、建物の管理をしている教育委員会の方が来て扉を開けてくれるだけでなく、教会の成り立ちや内部の様々なことを説明して案内してくれます(いつもかどうかはわからないけど)。

素人がただ見るだけじゃわからないこともあるから、説明してもらえるとありがたいです☆

教会の内部


館内を案内してくれながら、「ここにどうしてそんなに信徒が集まったかについては、藤沢方面のキリシタンが北上川沿いに逃れてきたんじゃないかという人もいるんです」と言っていました。

藤沢なんて、昨日行ったばかりの所。大籠は藤沢町にあるのです。

こちらから尋ねる前にその言葉が出てきたので、びっくりです。昨日からずっと見えない糸で導かれてここまで来たかのような気がしたりして。


教会堂の外はバラ園


教会堂の庭にはバラがたくさん植えてあって、とてもきれい♪ 絵になるからと結婚式を挙げるカップルが写真を撮りに訪れたりもするとか。

教会堂は来年(2010年)で130歳になるそうで、老朽化の問題が深刻だそうです。国宝級の建物だと思うので、是非予算をつけて保護してほしいです!

石巻


「石巻は変わった所でね、歴史の中で不思議なところで出てくるんです。明治政府と戦争をして逃げていた幕府派のうち、函館行きの船に乗り遅れて首を切られて殺された連中の死体が、あの辺りにさらされていたんです」

説明してくれた人が指差した辺りは、ちょうど私達が車を停めた付近でした。血なまぐさい歴史はどこにでも埋まっているものなんですね。

豪華というかすごいというか、お金かかってる!?

慶長遣欧使節ミュージアム


再び車に乗って、牡鹿半島方面に向かいます。目指すは慶長遣欧使節ミュージアム。

到着してみて驚いたのは、そのスケール。隣接するサン・ファン館と広場と、眼下には復元された船がどどーん。

しかもこの船、実際に動くんですよー。中に入れるし、航行できる本物の船なのです。それを見下ろす建物も、ガラス張りで超キレイ。

建物もガラス張りなのに船の形をイメージしたデザインなのです。ねね、すごくお金かかってそうでしょう?(誰に話しかけているのかは不明・・・)

私は宮城県に税金納めてないから、言う立場にないけど、県民はここを訪れて何と思うんでしょう? まあ、町おこしには効果があるんでしょうけどね。それにしても・・・街とは結構離れた所にあるのに規模とか豪華さがすごいです。

蒸し飯ランチ


広い館内を回るには腹ごしらえが必須でしょうということで、とりあえず食事。今流行の蒸しもので、ホタテをチョイスしてみました。海を眺めての食事ですので。

館内はほど良い混み具合で、これだけの施設なのに混雑していないのが都会人にはうれしいところ。落ち着きますわー。

支倉常長の壁画


もし訪れる人がいたら是非おススメしたいのはバーチャル・シアター。シートベルトを締めて座席に着くと、映像に合わせてシートがアップダウン。

支倉常長が乗った船の揺れや大砲を撃った時の衝撃などを体験できます。もちろん実際よりは控えめにでしょうけど、迫力満点です。

支倉常長のベッド


慶長遣欧使節が送られるようになった経緯や、当時の様子は展示室で学ぶことができるのですが、なんとロボットで再現している場面が何ヶ所もあって、もうやれること全部やってる感があります。ちょっと無駄かな~と思えるような再現シーンもあったりして・・・。

そんな中で私が注目したのは支倉常長のベッド。120センチしかないのは、手足を突っ張って投げ飛ばされないように寝ていたからだとか。大変だったんですね;; こういうささやかな展示物の方がもっとリアルに当時の苦労を感じさせてくれるような。

サン・ファン・バウティスタ号


それでもって一番のメインはやはり船。近寄ってみたら更にデカく見えました。おお、伊達藩の紋。圧巻です。

クイズ・ラリーのイベントをやっていたので、館内と船をあちこち歩き回ってクイズを解き、賞品としてミュージアムのボールペンをゲットしました☆


全面ガラス張りの屋外エスカレーターと建物


その他にも最新設備や施設があって、紹介しきれないのですが、とにかくすごかったです。とことん最新技術が注ぎ込まれた感じで。

これで入場料700円だなんておトクです。これでやっていけるのか心配になるほどですけど・・・。

支倉常長出航の地 月の浦

月の浦展望台


今日の最大のお目当ては月の浦。
慶長遣欧使節として支倉常長ら180人が出航した地です。

ミュージアムからはそう遠くないですが、山道を走るので注意が必要です。

支倉常長像


まずは月の浦の浜辺より少し高台に上った所にある展望台へ。

眼下を見下ろす支倉常長像が迎えてくれます。たぶん二の丸跡の像と同じもの。置かれた風景によって表情が違って見えるのが不思議です。

展望台からは湾が一望できます。

月の浦展望台から


湾は陸地に大きく入り込んでいる上に、周囲が小高い山になっているので、沖を通る船や旅人にも目立たないようになっています。

伊達政宗は幕府に抜け駆けして貿易ルートを開拓しようと企んでいたので、あまり目立ちたくなかったのでしょうね。そんな考えが読み取れます


月の浦


浜辺に下りていくと、かつての様子が全くうかがえないくらい、さびしげな漁村の風景が広がっていました。

正宗の野望も常長の決心も、乗り込んだ多くの商人達の欲も、すべて消え去って、本当に諸行無常ですね。

消え去るものを追いかけるのは空を拳でうつようなものだなと感じます。


支倉メモリアルパーク

支倉常長の姿を求めて


ここで旅を終えるのも寂しかったので、支倉メモリアルパークに向かうことにしました。仙台に帰るにもちょうどいい場所にあるものですから。

「メモリアルパーク」っていうと霊園墓地みたいですけど、このメモリアルパークは支倉常長のお墓候補3つのうちの1つがある史跡公園です。どんな所なんだろう~?

支倉メモリアルパーク


支倉メモリアルパークは大郷(おおさと)という地域にあり、お墓を中心にした公園になっています。

閉園が午後4時とHPに書いてあったので、急いで支倉常長の墓があるところまで走って登って行きましたが、5時になっても閉まりませんでした。あの情報は一体なんだったんでしょう・・・? 入れたから文句はないんですけど。

支倉常長の墓


こちらが常長の墓とされる墓石。刻まれた字は読めませんでした。

帰国した常長がどんな余生を送ったかについてはいくつかの説がありますが、死亡したと見せかけてこの地に隠棲したというのが、一番幸せな説です。

そう考えると、ここに眠っていると信じたいですね。


最後にやっぱ行っとく?

もう帰るだけかなーと思っていたのですが、少しだけ気にかかっていたのが
二日前に行き損ねた将監沼。
仙台への帰り道に近くを通るようになったらしく、
友人「あ、最後にやっぱ行っとく?」ということに。

ただ行くだけではつまらないので、コンビニでお団子などを買い込みました。
もう日が暮れそうだけど、ピクニック気分を演出。

将監沼


「おお、ここかー」

予想した以上に静かな沼ですが、意外にもカップルなどが訪れていて人気(ひとけ)があります。地元の穴場的スポットなんでしょうか?

お団子を並べたテーブルにはきのこが生えているという野生っぷり。お茶をすすればすっかり住民気分です。

将監沼のある公園にて


将監沼などに名前が残っている武将、横澤将監(よこざわしょうげん)は、キリシタン。

ローマ法王へ奉答文を送った時には、後藤寿庵の次に名前を記しているくらいですから、当時キリシタンを代表するような人だったと考えられます。

支倉常長をメキシコまで迎えに行き、マニラで洗礼を受けたこと、伊達政宗に棄教を迫られてやむなく信仰を捨てたことなどが知られています。

その頃キリスト教を信じるということは、個人の心の問題ではなくなって、一族の命運を左右するものとなっていて、自分が棄教しなければ家族の命までも危うくなるという状況だったので、信仰を捨てずに最後まで信仰を持てた人は、まれでした。

しかし自分が信じたものを捨てなければならなかった人が辛くなかったはずはないので、棄教せざるをえなかった人にも、目を向けてみたいし、彼らの霊を慰めたいと思います。信教の自由を保障された時代に生まれたことを感謝しながら。

ここに来て、そういう人たちのことを考えられるようになりました。
やっぱり来ておいて良かったです。

高速バスに乗って


長いような短いような4泊5日の宮城旅行も終わり、
高速バス「ドリーム正宗号」で帰ります。

また来たいなぁ、仙台。
牛タンもずんだも食べてないし(それかいっ)
「今度来るときもよろしくね」って友達に言ったら、
引かれるかな・・・(;´▽`A``

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!!


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