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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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 東京・見てある記 ③

  <本日の主な訪問地>

 今日は目黒・港方面へ

まずは目黒へ


都内は公共交通機関が発達しているので便利は便利なのですが、駅の中で上ったり下りたり、駅から目的地を探して行ったり、意外と時間がかかることがあります。

これではいくら「ぐるっとパス」を持っていようとも、行ける数が限られてしまう!ということで、今日はエリアを絞って行こうと思います。まずは目黒へ。そして港区の白金方面を目指します。

目黒美術館


JR目黒駅から川沿いの紅葉を愛でながら歩くこと15分。目黒美術館に到着しました。

美術館は公園の一角にあり、そばにはスポーツ施設などもあります。区の理念を表す「平和の鐘」や「被曝二世のカキ」も見ておきましょう。

「鉄を叩く」という刺激的なタイトルが目に入ってきて、期待が高まります。現代作家の彫刻展なんでしょうか。結構そういうの好きです。


被曝二世のカキ

解説板

平和の鐘

解説板

多和圭三展


特別展は、鉄をひたすら叩いて作品を創る多和圭三さんという人の展示で、作品の中に入ってみたりできるので体感できてよかったです。

あと特筆すべきは熱心なボランティアガイドさんたち。何人も要所要所にいてくれて、触っていいものなどの案内をしてくれます。

アートは難しい顔をして静かに見るべし、という堅苦しさから開放されて、アートは生活なのだと感じました☆

 そして白金へ (゜ー゜☆

東京都庭園美術館


地下鉄白金台駅から庭園美術館方面に歩いていく道には、ちょっと寄り道したくなるお店がいっぱい。しかも庭園美術館に近づくほど、心なしかおしゃれな女性たちが増えていくような気が。。。

案の定、彼女たちの行き先は庭園美術館。お友だちと、あるいは母娘でアート鑑賞って感じなのでしょうか。セレブ感が漂っています。

特別展は「香水瓶の世界」。私、香水ってつけたこともないけど・・・。麗しき世界についていけるのか、一抹の不安がよぎります。

庭園美術館



細い道を進むと現れてくる建物。ここは旧朝香宮邸。つまり皇族のお屋敷だったのです。
戦後の一時期、外務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして使われたこともありました。
その後朝香宮家は皇籍離脱し、建物はそのまま東京都庭園美術館として開放されるようになったのです。

アール・デコ


この建物の一番の魅力は、アール・デコ。玄関のガラスレリーフは、ルネ・ラリックが朝香宮邸のために制作したものなのだとか。ため息がでます (*゜。゜)ホーーッ

香水瓶もさることながら、女性たちのお目当ても建物内にちりばめられた意匠と装飾の数々なのではないかと思われます。だって私もそうですもの♪

アール・デコとか建築のうんぬんは専門家にお任せして、ひたすらその素敵さに浸りたいと思います。


建物

排気口

塀の一部

壁の一部

庭園に置かれていた像


私がここに来たかったもう一つの理由は、朝香宮家に嫁いだ一人の女性がいて、その女性に強く興味を惹かれたから。

この邸宅を築いた朝香宮鳩彦王(やすひこおう)の第一王子孚彦王(たかひこおう)の王妃、千賀子妃は、藤堂家から嫁ぎ、ここで暮らしていたと考えられます。

戦後の1947年に朝香宮家は皇室離脱し一般人となったのですが、1950年妻千賀子が結核快癒を願いカトリックのクリスチャンになったのを機に、孚彦さんは一大決心をします。

家族全員でクリスチャンになろう!!

1652年に千賀子が病死した後も孚彦さんはちゃんと教会に通って(なんと早朝礼拝にも!)暮らしていたというので、いい信仰を持てたのでしょう。

だから3人の子どももみんなクリスチャン。戦後間もなく一家で洗礼を受けただなんて、元皇族の家としては珍しいのではないでしょうか?

また千賀子さんが「自分と同じ藤堂家の女性で、昔キリシタンだった人がいるからその人のお墓を代参してほしい」と頼んだことから、三重県の正覚寺にあるお墓がキリシタンのものだとわかったというエピソードもあります。


建物

花々

ベンチでひと休み

日本庭園も

カフェでお昼を


美術館に併設されたカフェがあるので、そこでお昼を食べることに♪

三重県の藤堂家にキリシタン時代から流れていた信仰の脈が皇室にまで至り、人々の心に静かな革命を起こしていっただなんて――。

窓辺の席で料理を待ちながら、その不思議なみ働きに思いを馳せます。

秋鮭と栗の蒸しご飯


隣に座った女性たちの話題は流行のダイエットと最近オープンしたお店について。おお、これが噂のシロガネーゼというやつか! 

ふっ、私も負けないぞ!(すでに負けてる。。。)

長い時間待ってやっと運ばれてきた料理は、、、びっくりするほど小さな器に入ったご飯。秋鮭と栗の蒸しご飯って、これ(←)なの!?

竹におしゃれに入れてくれてますが、我が家の湯飲みより細いです、この竹。やっぱり上品な世界は私には合わないようです 。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。

 気を取り直して自然教育園へ

国立科学博物館付属自然教育園


泣いててもしょうがないので店を出て、近くにある国立科学博物館付属自然教育園に向います。

少し日差しが傾いてきて寒くもなってきたので、中に入ってすぐの屋内展示スペースでホットレモンを購入。

お昼を食べてから10分も歩いてないのに、もうお腹すいてます (>_<)

ま、いい教訓ですわな。自分の体質に合わないことはやっちゃいけません。。。

自然な感じ


中に入ってみて、「植物園」ではなく「自然教育園」である意味がわかりました。

珍しい花が咲いているとか、ナントカという種類の植物が日本一多く集められているとか、そういう華やかなものはないです。

田舎に行けば、いえ我が家から車で30分も行けばありそうな風景。だから結構和みます。確かに和む、け、れ、ど、も、入場料を払って入るだけの所かといえば・・・何とも言えません。

アザミ


しかしアザミ一つ取ってみても、めったに目にしないのは事実で、最近はススキもあまり見ないような気がします。

ガーデニング・ブームも手伝って、街にも個人宅の庭先にもさまざまな花木が植えられていますが、そういうものにも流行り廃りがあって、時代遅れなものは徐々に姿を消していっているように感じます。

ススキ


ならばこの風景こそが逆に一番希少なものとなる日も遠くはないということかもしれません。

自然に親しみ自然に学ぶという、この自然教育園の目的がそこにあるかどうかはわかりませんが・・・。

池の周りに生えてるススキ――。
これをありふれていると感じられるだけ、恵まれているんだろうなと思いました。

 松岡美術館って知ってます?

松岡美術館


自然教育園を後にして、白金台のもっと高級な感じの所にずんずん入って行くと、どどんと現れました、松岡美術館。ライトアップされた高級マンションみたいな感じで、すごーくお金持ちな感じが漂っています。

知ってました? 松岡美術館って。私は寡聞にして知りませんでしたが、名前だけを聞いた印象とは随分と違った趣です。

個人のコレクションをちょっと公開してます、みたいなのを想像していたので(失礼;;)、あはは。早速入ってみましょう☆

ゼウス像


エントランスを入ってすぐの所にあるのが、このページの冒頭に掲げた作品で、階段の上り口に何気なくおかれているのがこのゼウス像。

キャプションをみてびっくりです。古代ローマの大理石像で、フランスの宰相リシュリューが所有していたこともあるって・・・あの、手が触れそうなとこに置いといていいんですか?

私とかだったら転んだ拍子につかんじゃうかもしれませんけど。。。

階段の途中に置かれた彫刻


美術がちょっぴり好きというくらいの私でも、その作風から作者がわかるような彫刻が、あっちにもこっちにも調度品のように据えられています。

受付の人によると、この美術館、写真もオーケー、見る人の邪魔にならないよう、展示室にもスタッフはいないんだそう。

モニターで警備はしているというけれど、こんなドジで軽率なおばちゃん(私)が何をやらかすかは予測できず(自分でもね)、とても危ないと思うんですけど・・・。

唐三彩


今日やってる特別展は「陶俑の美展」だというので、早速その展示室に向います。

薄暗い部屋でライトを浴びる三彩の駱駝。唐の時代作られたものだそう。ふむ、これが名に聞く唐三彩というものかっ。

8世紀のものにしてはつややかで色も鮮やか。しかもこれが結構大きな物です。どうやって保存されて現代まで残されたんでしょう。


陶俑の美展

唐時代の婦人像

唐時代の馬

リアルな馬

解説

宋時代の陶俑

楽しげで

精密

日本画


なかなか良いですなぁと日本画の展示室に進むと、日本画には疎い私でも知っている有名な人の作品ばかり。これってこれって、相当すごいことだと思います(ノ゜⊿゜)ノ!!

横山大観、酒井抱一、下村観山、堂本印象、円山応挙・・・。中でも私が一番気に入ったのは、酒井抱一の「月兎」。解説もわかりやすくてグッドなのです♪


円山応挙「山水図」

解説

酒井抱一「月兎」

解説

仏像のコレクション


しかしここまでは本の序の口。圧巻だったのは仏教美術のコレクション。クメール彫刻、ヒンドゥー教彫刻、中国の仏教彫刻・・・。ガンダーラ仏に至っては数も多いですが、質も高くてどれも第一級の美術品。

柔和な表情と流れるような衣服の曲線が正にガンダーラ! ここでゴダイゴのガンダーラが頭の中で回ってしまうのは私だけではないでしょう!(何を褒めてるのかわからなくなってきてしまった;;)


♪そこに行けば

どんな夢も

かなうと言うよ

誰も皆

行きたがるが

遥かな世界

その国の名は

ガンダーラ

どこかにある理想郷

どうしたら

行けるのだろう

教えてほしい・・・

ヘンリー・ムアの部屋


もう何があっても驚かないぞと次なる展示室へ。ヘンリー・ムアの作品が並べられた部屋・・・しかもいい作品ばかりなので、素晴らしいです。

驚きはしないけれど、この松岡って人何者? どうしてこんなに良質な作品ばかり揃えられたの? という疑問がふつふつと湧いてきます。

前後にスペースがたっぷりあるのでいろんな角度から眺められるのもうれしいです♪


「横たわる女、肘」

「台に坐る母と子」

「馬」

正面から

古代エジプトの棺



最後に訪れたのは古代エジプトとペルシャの展示室。もう驚かないと思っていたのに、最後が一番驚きでした。古代エジプト新王国時代の人型棺が目の前に!
ミイラは入っていないけれど、内部まで彩色された棺はデザインもフォルムも完璧です。
学術的意味も大きいと思いますが、これは正に美術品☆


彩色木棺

彩色木棺

彩色木棺

解説

BC3300年位の土器

解説

BC1400年位の像

解説

カトリック麹町教会


今日もいい「見てある記」ができたので、感謝のお祈りをしに四谷に寄りました。

カトリック麹町教会は聖イグナチオ教会ともよばれています。イエズス会の創始者イグナチウス・デ・ロヨラの名前を取ったもので、そのロヨラさんがコチラ(←)。

マリア聖堂のステンドグラスから力強く語りかけてくれています。感動でもって導き、新しい発見をもって悟らせてくださってありがとうございます。

自分の考えでは行かないであろう場所に行かせてくださったから、充実した一日になりました。すべてのことに感謝して♪(o=゜▽゜)人(゜▽゜=o)♪


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